エカローシステム
■受託研究報告書
エカロー・システム・マシンによる水質浄化基礎データの集約
■目的
環境汚染は社会的にも問題となっており、とくに、都市部での河川の汚染は、住環境が近いこともあって、早急な対策が必要となっている。本研究では、水の浄化システム(エカロー・システム・マシン)の浄化性能を、実際の河川水を用いて検討し、各種水質項目の基礎データの集約を行った。
■実験
工業技術センター車庫内に設置した直系185cmの円形水槽に倉敷川より採取した河川水を600リットル導入し、電動循環ポンプ(100リットル/min)にて循環させた。
(ポンプ作動期間:平成13年2月27日~平成13年3月6日)
※河川水の取水条件は以下の通り
●採取日:平成13年2月25日 17:15
●採取場所:倉敷川 下灘橋付近
●気温/水温:5℃/8℃
■図1 浄水装置(全体、ポンプ部)

作動前(全体) |

作動前(ポンプ部) |
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作動中(全体) |

作動中(ポンプ部) |
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■図2 水槽中の沈殿物質の変化(作動前、7日間作動後)

作動前 |

7日間作動後 |
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■浄化装置作動後におけるDO、COD、全りん、全窒素、pHの変化
|
作動前 |
7日間作動後 |
| DO(mg/l) |
12.0 |
10.4 |
| COD(mg/l) |
5.8 |
5.2 |
| 全りん(mg/l) |
0.26 |
0.13 |
| 全窒素(mg/l) |
3.11 |
3.33 |
| pH |
7.6(18℃) |
7.7(22℃) |
■結果
DOは、水温と密接に関連があり、水温が低いほど大きな値をとる。本実験期間内では水温がやや上昇したため、DOが減少したものと思われる。CODは環境中の有機物量や還元物質量と関連しており、この値が減少したことは、有機物や還元物質が減少したことを表している。全りんは水質の富栄養化を表しており、結果では7日間の浄化処理後に他の測定項目よりも大きく減少しており、りんの除去には有効に作用したことを意味している。全窒素は全りんほどの変化が見られず、ほぼ横這いの結果となった。また、河川水中の沈殿物に関しては、図2に示すように作動前と作動後では、目視では変化は見られなかった。
ここで留意すべき点は、実験環境が河川と異なり、電動環境ポンプによる水槽からの蒸発により水量が減少したことである。ポンプ作動中の7日間では、水槽液面が5.5cm減少し、約100リットル、全体量の17%蒸発した。このことを加味すると、先ほどのCOD、全窒素、全りんは、7日後での値よりもさらに17%減少した値が実質的なものであると推察され、汚濁物質は全て減少していると思われる。
■まとめ
倉敷川より採取した河川水を浄化装置(エカロー・システム・マシン(有)エカロー製)を用いて浄化し、原水と7日間処理水の水質変化を、COD、全窒素、全りん、DO、pHを測定することで検討した。その結果、全窒素は変化しなかったが、COD、全りんは減少した。さらに、浄化処理中の蒸発減少分を考慮すると、COD、全窒素、全りんともに減少したと考えられる。
エカロー・システム・マシンによる水質浄化実験
■目的
岡山県工業技術センターに依頼し、水の浄化システム(エカロー・システム・マシン)
の浄化性能に関して、各種水質項目の基礎データの集約を行ったが上記項目で述べたように水量が減少したため、「時差の水質浄化項目の基礎データ集約実験」を行うことになった。
■実験
倉敷市環境保全協会駐車場に設置した直系185cmの円形水槽に倉敷川より採取した河川水を300リットル導入し、電動循環ポンプ(100リットル/min)にて循環させた。
(ポンプ作動時間:平成13年3月14日10:00~13:00の3時間)
※河川水の採取条件は以下の通り
●採取日:平成13年3月14日 9:00
●採取場所:倉敷川 下灘橋付近
●気温:5.8℃
●水温:3.2℃
ポンプ吹出し口には、浄化装置(エカロー・システム・マシン 25A用)を取り付け、
1 原水
2 エカロー・システム・マシン通貨直後
3 1時間30分処理後
4 3時間処理後
の水質変化を、pH、BOD、COD、SS、全窒素、全りん、DOの7項目で測定した。
河川水採取:(有)エカロー 妹尾
実験水採取:(有)エカロー 妹尾
分析:倉敷環境保全協会
■図1 ポンプ作動前のエカロー・システム・マシン装置および円形水槽全景

作動前(全体) |

作動前(全体) |
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■ポンプ作動中のエカロー・システム・マシン装置および円形水槽全景

作動中(全体) |

作動中(ポンプ部) |
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■測定データ一覧表(「エカロー・システム・ マシン」25A用(100l/min)による水質浄化実験)
| 試験区分 |
気温 ℃ |
水温 ℃ |
pH ℃ |
BOD mg/L |
COD mg/L |
SS mg/L |
全窒素 mgN/L |
全リン mgP/L |
DO mg/L |
| 実験前プール |
6.1 |
3.7 |
7.7(8) |
6.2 |
7.7 |
6.9 |
5.0 |
0.66 |
10.0 |
実験スタート直後 (機械直後配管) |
6.1 |
3.7 |
7.8(9) |
6.2 |
7.5 |
6.6 |
5.0 |
0.68 |
11.4 |
| 1.5時間処理後プール |
11.3 |
7.9 |
8.1(10) |
5.8 |
7.1 |
4.5 |
4.9 |
0.66 |
11.4 |
| 3時間処理後プール |
14.3 |
12.5 |
8.2(14) |
6.0 |
7.1 |
3.5 |
4.9 |
0.67 |
10.4 |